未帰還6機⑤・・・溝口一飛曹

紫電改・・・ハセテックさんの画像です!

溝口 憲心  海軍一飛曹 343空 戦闘407天誅組  広島県出身  享年 21歳

溝口家では、終戦の一ヶ月前に彼から元気でいるという手紙を受け取っている。
だから終戦になった時、内地の しかも大村だからすぐに帰って来るものと家族は心待ちにしていた。

妹・・・静枝さんの話

家は駅に近いので、両親は汽車の音を聞くたびに外に出て、下車する人々の中に兄の姿を求めて
待っていました。 そんな気持ちで待っているうち、9月の下旬だったと思います。
戦死の公報を受け取ったのは。 母はもう半狂乱でした。 信じられるはずがありません。
終戦の一ヶ月前に元気な便りを大村の航空隊から受け取っているのですから。

仏壇の前に兄の写真がおいてありましたが、父はそれを見ると、憲心が火だるまになって落ちて行く
姿が目に浮かんで眠れないと、よく言っていました。 両親は、それなりに覚悟はして出したので
しょうが、相当なショックだったようです。 私もそれまで肉親と死別したことがなかっただけに、
涙が涸れるほど泣きました。

月日も過ぎて紫電改も引揚げられましたが、父はついにその姿を見ずに亡くなりました。
母は引揚げに立ち合いましたが、自責の念にかられてか、兄のことを偲び、涙も新たに またも
涙のかわく日がなかったようです。

今の時代でしたら 16、17の息子を戦争に出す勇気があるでしょうか。 私も子供を持つ親として、
母の悲しみがよくわかります。 戦争は絶対あってはなりません。

※ 紫電改が揚がったとき、はるばる広島から駆けつけた一人の女性がいた。
  戦時中、溝口と交際があり、新聞で紫電改引揚げのことを知って飛んで来たという。

  長身で美丈夫の彼は、宴会などでよく芸者にモテたらしいが、酒も飲まず真面目一方だった彼が
  女性に求めていたものは、心のやすらぎではなかったか。 

  今は家庭の主婦として平和な生活を営むこの女性は、彼との若き日のロマンスについて多くを
  語らずに機体の引揚げを見終わると急いで帰っていったが、彼女と会った姉の冨子さんは
  しみじみと語る。


姉・・・冨子さんの話

もし憲心が、恋心も何も抱くことなしに死んだのなら かわいそうだったけれども、そういう青春の
ひとときがあってよかったと、それを一番思いました。


  1. 未帰還の六機
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コメント

戦争の悲惨さ。

戦争の悲惨さ、それは没した者も、残った者にさえも長くつらい日々が待っている、
ということでしょうか。

帰らぬ人を待ち、残された者たちがその後を生きる、本当に辛いことだと思います。
  1. 2010/07/20(火) 07:02:45 |
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  3. snowpaper #Ef5G3OlI
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夏本番を迎えますね

課長、終戦より65年、戦後の幅広い世代が関心を持ち形はどうあれ、いつまでも語り継ぐ事が殉じた先人にとって最上の供養でしょう。 忘れない大切な歴史の事実があるという事ですね… 夏休みに入ると忙しくなるでしょうが頑張って下さい。
  1. 2010/07/20(火) 10:31:15 |
  2. URL |
  3. yaso #6urEx/7U
  4. [ 編集]

こんにちは

確かにこの方、男前ですよねo(^-^)o

彼女さんもさぞかし美人だったんでしょうね(*´艸`*)

若くで戦死された方が、恋愛経験があったって言うのは、やっぱり嬉しいですね!!

残され者には辛いでしょうけど(>_<)
  1. 2010/07/20(火) 11:15:56 |
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  3. ちか #-
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又しても涙・・・

変わりばえのないコメントになってしまいますが、これは参りました。

まして今回はもの言わぬ紫電改、それも本土の田畑の上を真っ直ぐに
飛ぶ姿がパイロットと共に、何か言いしれぬ悲しさ、いや哀しさ?
を呼び起こし、益々、落涙を誘います。

今更ながら、今日のこの国に生きる我が身の不甲斐なさに
申し訳ないような思いも沸いて来ます。

尊い犠牲となられた方々のことを想えば、これほどにまで
恵まれた世の中にいて、暑すぎるの、仕事が進まないの、
と不平不満など言ってはいられないこと反省しきりです。

再び、我が侭が首をもたげそうになった
時はこの故郷・日本の上空を飛ぶ、物言わぬ紫電改の写真
を見つめ直します。

発行者のナガモトさんはじめ、時空を超えて写真を再現
してくださったハセテックさんにも感謝です。
  1. 2010/07/20(火) 16:35:33 |
  2. URL |
  3. 亮然 #-
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大本営発表

こんばんは。
溝口さんのご両親の想いは計り知れず。。。終戦間際にたくさんの若い命が失われました。もし上層部が本当に国民の事を考えているならば、こんな無謀な戦略は採用しなかったのではと、残念です。
国を支配する/したい一握りの人間達が恐れる事、それは自分で見、考える力をもった国民です。ジャーナリズムの衰退が懸念され始めて長らく経ちますが、流布される情報の中には大本営発表的ものも多く、様々な情報源を出来るだけ多く持ち、検証し続ける努力が、適切な判断には必要かと思います。それには○×式ではない、教育が必要なのですが。。。
  1. 2010/07/20(火) 18:56:46 |
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  3. yokoblueplanet #-
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snowpaperさんへ

こんばんは。 今日も暑い一日でした。 プール勤務は辛いっス!

> 帰らぬ人を待ち、残された者たちがその後を生きる、本当に辛いことだと思います。

→ 個人の生き様はいざ知らず、国民の命と引き換えにしてでも通し切らないと
  いけない大義名分ってあるのだろうか?って思うことがあります。
  平和ボケはいけませんが、戦争はないにこしたことないですね v-222
  1. 2010/07/20(火) 19:34:47 |
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  3. 撃墜王ナガモト #-
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yasoさんへ

こんばんは。 (日)(月)両日ともプール忙しかったです。
やっと夏らしくなって来たって感じですね!!!

> 課長、終戦より65年、戦後の幅広い世代が関心を持ち形はどうあれ、いつまでも語り継ぐ事が殉じた先人にとって最上の供養でしょう。 忘れない大切な歴史の事実があるという事ですね…

→ 戦没者に限らず、故人のこと偲んで語ることが最大の供養ですよ!
  ことが戦争なら、なおさら語り継いで過去の反省やら、未来への道しるべになるよう語り継ぐべきです!
  1. 2010/07/20(火) 19:44:32 |
  2. URL |
  3. 撃墜王ナガモト #-
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ちかさんへ

ちかさん、こんばんは。

> 確かにこの方、男前ですよねo(^-^)o

→ めっちゃイイ男ですよ!!!

> 若くで戦死された方が、恋愛経験があったって言うのは、やっぱり嬉しいですね!!
> 残され者には辛いでしょうけど(>_<)


→ そりゃそうですよー。 苦労して一人前になったのに戦場に出て戦死・・・。
  21歳・・・。 あまりにも人生短すぎ・・・。
  軍人としては本懐を遂げられたと思いますが、人生楽しみがないですよね。
  可哀想すぎます。 せめて恋愛話があったというのは
  わずかな青春だけど、軍事色一色だけじゃなくて良かったと思いますね v-222
  1. 2010/07/20(火) 19:57:02 |
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  3. 撃墜王ナガモト #-
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亮然さんへ

こんばんは。 本土防空・・・迎撃に発進する紫電改です!!!

国民を守るため、圧倒的な数の敵機にひるまず、迎撃に向かう紫電改が、日の丸が頼もしいです!!!

紫電改を好きになった原点とも言える空想シーンではないでしょうか v-222
  1. 2010/07/20(火) 20:05:03 |
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  3. 撃墜王ナガモト #-
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yokoblueplanetさんへ

こんばんは。 おっしゃるとおりだと思います。

300万人の国民の犠牲を出し、勝ったならまだしも敗戦・・・。

戦国武将ならとっくに腹切ってますよ。 ここまで領民を巻き添えにしない・・・。

国民の意地なのか、支配者の意地だったのか、キレイ事に拘り物事の本質に疎かった

そんな指導者が多かったのでしょうね。 この時代の指導者から学ぶことは個人的にはないです v-222

  1. 2010/07/20(火) 20:27:09 |
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  3. 撃墜王ナガモト #-
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